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「良い転職」と「悪い転職」 2026年2月4日

  • 2月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月10日

昨日(2月3日)の日経夕刊(1月2日日経電子版にも掲載)されていた記事に、筆者も6年前から感じていた事象として、大いに共感しました。

上司が年下の異性になり、年上の部下が働く職場が急増している実態です。要因は、「成果主義・役職定年・定年延長」がトリガーとなり、平成元年入社から平成10年入社社員の半数近くが年下の直属上司のもとで勤務していると言われています。この世代は、申すまでもなく、第2次ベビーブーマーの方々で、各メガバンクは「ジャパンプレミアム」による金融危機前に、学卒・院卒大量採用を行い、もっとも社内競争の激しかった世代であり、金融市場ではこの10年間世代の10万人以上が、転職サイトに登録していると推測しています。


「何で自分が執行役を外れるのか?」「海外経験を10年も経験して、いきなり帰国後出向か?」「資金証券部で、何百億も稼いできたのに金利が上がったら、責任とらされた。いきなり企画部門に異動となり本部長が後輩になった。」等々、候補者の方々と面談すると、これまでこの日が来ることが分かっていたけど、準備していなかったツケが、ご自身の人生を迷走へと陥らせています。


令和6年度の国内で起きた山岳遭難発生件数2,946件 、遭難者3,357人、うち死者・行方不明者300人で、令和7年は、パンデミックも明け登山者も増え、全ての数値が急増しています。その要因の一番が「道迷い」の30.4%であり、「転倒」の20.0%、「滑落」の17.2%を大きく上回っています。また、その遭難者年齢層は、40歳以上が全体の79.8%を占め、60歳以上が50.0%を占めています。筆者は、これらの数値が、ここ数年の金融業界と酷似しているのが、興味深いと感じています。勤務先の突然の人事制度改革によって、不本意な降格、減収になって迷走し、出たとこ勝負で転職を試み、さらに道に迷う50歳代と多くお目にかかります。とりわけ、こうした道迷いは、海外経験の長い商社勤務の50歳代に多く見られることも、実に不思議な現象です。


バンカー、証券マンは、過去の功績ではなく現在の貢献にプライドを持もって年下の上司に報告し、出来れば成果主義に身を置いてご自身の収入を下げない努力することが必要です。また、過去の武勇伝を語るのではなく、今更遅かりしと諦めず、リスキリングと資格取得で、改めて実力を示すことが重要でしょう。また、企業側も50代社員の目立った活躍に対しては、きちんと報酬を支払うことが重要であると提案します。


三井住友銀行は2026年に年功序列を全廃すると公表していました。年齢や年次に応じた階層の昇進はなくなり、役割に応じて処遇するそうです。今後も増えるであろうこうした企業は、評価基準を明確にするとともに、年上の部下から納得を得られるように評価を四半期毎に申し伝えることも、重要となります。また、市場変動による業績連動の大きい金融機関では、相互の納得の上で「解雇」というオプションを雇用契約に加え、高い報酬に応えることも、必要な時代となった痛感します。


 
 
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